Microsoft Office Live Small Business (以下、MOLSB) で取得した汎用 JP ドメインをさくらインターネットに移管する方法をまとめています。
概要
MOLSB でドメインを取得すると、Melbourne IT というレジストラによってドメインが取得されるようです。そして、Melbourne IT のリセラーとなっているマイクロソフトによって管理されているものと推測します。
MOLSB にも移管の方法が記載されています。
http://office.microsoft.com/client/helppreview.aspx?AssetID=HA102829191041&ns=OFLV20&lcid=1041
本来であれば、一度 Melbourne IT に移管して、Melbourne IT で解約の申請を行い、新しいレジストラから移管申請を出すことになりますが、マイクロソフトで管理されている汎用 JP ドメインを Melbourne IT に移管することができません。これは Melbourne IT 側の制限です。
手順-1 (MOLSB)
MOLSB での解約手順です。
- MOLSB にサインインします。
http://home.officelive.com/Settings/Pages/Home.aspx - [サポート] をクリックします。
- [Microsoft Office Live アカウントを取り消す] をクリックします。
- [アカウントをキャンセルします] または [アカウントは保持され、カスタム ドメインのみが削除されます。] を選択し、[次へ] をクリックします。前者は MOLSB のサービス自体を解約し、後者はドメインのみを解約します。今回は私は前者を選択しました。
- ウィザードに従って、解約手続きを開始します。
- 解約完了後、まもなく「お客様のドメインのキャンセルに関するお知らせ」というタイトルのメールが届きます。このメールには解約されたドメイン名と Microsoft Office Live ドメイン レジストリ キーが記載されています。
手順-2 (Melbourne IT)
Melbourne IT には、汎用 JP ドメインを移管できないことから、この操作は不要とは思われますが、現在のドメインの状況を確認できます。
- Melbourne IT サイトにアクセスします。
https://www.melbourneit.com.au/ - [Manage domain name] をクリックします。
- Domain Name と Registry Key を入力します。これらの情報は、手順-1 の最後でマイクロソフトから送信されたメールに記載されています。
手順-3 (さくらインターネット)
さくらインターネットでの移管手順です。
- さくらインターネットサイトにアクセスします。
http://www.sakura.ad.jp/ - 右上の [お申込み] をクリックします。
- 汎用 JP ドメインの移転(転入)の[オンラインサインアップ] をクリックします。
- 移転する汎用 JP ドメイン名を入力して、移管申請を進めます。
- 移管申請が完了すると、さくらインターネットから「お申込受付完了のお知らせ [xxx99999]」と「クレジットカードによるお支払いについてのお知らせ」というタイトルのメールが届きます。
手順-4
最後の手順です。
- 数日 (2 ~ 3 日) 待つと、マイクロソフトから「SRX0123456789ID - Microsoft Office Live : Domain Transfer」というタイトルのメールが届きます。
- さらに数日 (10 日) 待つと、さくらインターネットから「ドメイン移転作業完了のご連絡[xxxxxxx.jp]」というタイトルのメールが届きます。
まとめ
結局、MOLSB の解約からドメイン移管の完了まで 2 週間必要でした。MOLSB を解約した時点でメールアドレスは無効になりますので、ドメイン移管完了後すぐにメールサーバーの設定を行ったとしても、この間はメールが不通になります。
これでは実運用しているドメインの移管は事実上無理ということになります。
さくらインターネットでドメインの移管を申請する際は、ドメイン名だけで申請します。この際、ドメイン レジストリ キーのような申請コードが必要と考えたのですが、必要ありませんでした。結局のところ、マイクロソフトから発行されたドメイン レジストリ キーは、汎用 JP ドメインの移管には不要でした。おそらく gTLD ドメインを Melbourne IT に移管する時のみ必要と思われます。