Windows PowerShell のプロバイダーとドライブについて説明します。
プロバイダーとは、Windows PowerShell に機能を提供している単位ととらえることができます。標準では次の機能があります。
- WSMan
- Environment
- FileSystem
- Function
- Registry
- Variable
- Certificate
もっとよく使うもは FileSystem かも知れません。Windows PowerShell IDE の起動時には、FileSystem をすぐに使うようになっています。起動後すぐに dir エイリアスを実行するとカレントディレクトリのファイルやフォルダの一覧が出力されます。 Windows PowerShell で実行できるコマンドは、プロバイダーが異なっても全て同じコマンドで処理することができます。DOS プロンプトでは FileSystem と Registry を同じコマンドで操作することはできませんでしたが、Windows PowerShell では、Registry プロバイダーに切り替えると、dir エイリアスでレジストリの情報を出力することができます。ドライブとは、プロバイダーで提供されている機能への入口に相当します。
各プロバイダーが入口となるドライブをいくつか用意しています。例えば、FileSystem プロバイダーの場合、C, D, E, F などの名称で提供しています。これは DOS プロンプトで提供されていたドライブと似ています。それと同じように Registry プロバイダーからも HKCU, HKLM のドライブが提供されています。ドライブを切り替えることによって、使用するプロバイダーを切り替える感じになります。