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PowerShell - エイリアスとは

Windows PowerShell のエイリアスについて説明します。

エイリアスとは、Windows PowerShell に標準で用意されているコマンドの一種ですが、実体はコマンドレットの別名として定義されたものです。従って、エイリアスに存在するものはコマンドレットにも必ず存在することになります。エイリアスに存在してコマンドレットに存在しないことはありません。

コマンドレットはいくら Tab で補完が有効だとは言ってもコマンド名が長くなりがちです。またこれまで DOS コマンドを使用してきたユーザーにとっては、新しいコマンドは慣れるまでに時間が必要ですし、これからも使い慣れたものを使い続けたいと考えます。

そこで、いくつかの主要なコマンドには別名としてエイリアスが設定されているわけです。通常コマンドレットよりも短い名称となっています。また、DOS コマンドの機能と同等の機能に対応したものは、DOS コマンドと同じ名称になっています。

エイリアスはすべて小文字で表記します。例えば、Get-ChildItem のエイリアスは dir です。これは DOS コマンドの dir に似た動きをします。

エイリアスの実体はコマンドレットであり、エイリアスを実行すると、内部的にはその実体であるコマンドレットが実行されます。従って、DOS コマンドと同じ名称であっても、コマンドプロンプトの命令とは全く違います。そのため、引数は全く異なるので注意が必要です。例えば、dir /s /b のようなコマンドは実行できません。

エイリアスは、デフォルトで用意されているものに加え、ユーザーが独自のエイリアスを作成することができます。デフォルトでは、コマンドレットに対するエイリアスのみ用意されていますが、独自に作成する場合には、コマンドレット/ファンクション/アプリケーションに対するエイリアスを作成することができます。

エイリアスは単純にコマンドの別名です。従って、引数を含めた複雑なコマンド全体に対するエイリアスは作成できません。例えば、Get-ChildItem -Include *.exe -Recurse 全体に対するエイリアスは作成できません。この場合には、ファンクションを使用します。

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