お客様の依頼で、Adobe Illustrator CS5 を使うことになりました。
Adobe Illustrator CS5 は、デザイン作業に使用するソフトウェアです。
私は全く使ったことがなかったため、まずは 30 日間使用できる体験版を試すことにしました。
http://www.adobe.com/jp/downloads/
アウトラインとは
お客様から頂いた Illustrator 用ファイル (拡張子は *.ai) は 2 ファイルあります。よく見ると、アウトライン設定されていないファイルと、アウトラインが設定されているファイルです。
アウトラインとは何かを調べてみると、文字を画像化する機能だということが判明しました。何に使うのかというと、フォントに関係しています。通常、Illustrator を専用に使っている編集者のパソコンには、デザイン用の様々なフォントがインストールされていることがあります。しかし、一般ユーザーのパソコンには、デフォルトのフォントしかインストールされていません。
そんな環境間で、Illustrator ファイルを移動すると、文字に設定したフォントが失われます。つまり、オリジナルとは違ったデザインになるのです。
そこで、アウトライン機能があります。この機能を使って、文字を画像化することにより、異なる環境でも同じデザインを見ることができます。但し、一度アウトライン化して文字を画像にすると、元には戻せないようです。よって、アウトラインあり/なしのファイルを常に持っているのでしょう。
用紙サイズを変更するには
新規ドキュメントを A4 縦サイズで作成した後、横サイズに変更しようと考えたのですが、意外と難しかったです。やっと方法が分かりました。
- ツールバーの [ドキュメント設定] をクリックします。
- [アートボードを編集] をクリックします。
- ツールバーの W と H を、297 と 210 に変更します。
遠近グリッドツールを解除する
Adobe Illustrator のツールバーに遠近グリッドツールがあります。誤ってこのアイコンをクリックしたところ、解除できず苦労しました。
- 方法-1 : メニューからは、[表示] - [遠近グリッド] - [グリッドを隠す] で行います。
- 方法-2 : ショートカットは、Ctrl + Shift + I です。
楕円オブジェクトを作成するには
楕円のオブジェクトを作成しようと思いましたが、これがなかなか難しかったです。左側にツールバーが出ていますが、どう見ても四角形のオブジェクトしかありません。
やっと分かったのですが、この四角形をマウスで長押しすると、楕円などほかのオブジェクトが作れるようになります。よく見ると、アイコンの右下に矢印があります。これを長押しすると、サブメニューが出現し、さまざまなオブジェクトを選択できます。
拡大したオブジェクトを画像として保存するには
オブジェクトを作成した際、元画像のサイズを 10cm × 8cm に指定したため、画像として保存すると当然そのサイズで保存されます。拡大した画像として保存したいため、あれこれ探してみました。
- [選択] - [すべての選択] を実行して、すべてのオブジェクトを選択します。
- [オブジェクト] - [変形] - [拡大・縮小] をクリックします。
- 拡大率を指定して、オブジェクトを拡大します。
- [ファイル] - [書き出し] をクリックして、JPEG などの画像ファイルとして保存します。