Windows に標準で搭載されている PPTP サーバーとクライアントを使用して 2 つのインターネット環境を VPN で接続してみます。両環境に配置したパソコンには PPTP サーバーとクライアントの両方の機能を実装して、相互に接続できることを確認します。
接続される側の設定
接続される側の設定を行います。
「Windows 7」
- ファイル名を指定して実行で、ncpa.cpl を実行します。
- Alt キーを押して、メニューを表示させます。
- [ファイル] - [新しい着信接続] をクリックします。
- 接続認証に使うユーザーを選択します。
- TCP/IP プロトコルのプロパティを開き、接続してきたクライアントに割り当てる IP アドレスの範囲を指定します。デフォルトでは DHCP になっていますが、通常クライアント用の Windows には DHCP サービスが動作していないので、ここで IP アドレスの範囲を指定します。
「Windows XP」
- ファイル名を指定して実行で、ncpa.cpl を実行します。
- [ファイル] - [新しい接続] をクリックします。
- [詳細接続をセットアップする] を選択します。
- [着信接続を受け付ける] を選択します。
- [仮想プライベート接続を許可する] を選択します。
- 接続認証に使うユーザーを選択します。
- TCP/IP プロトコルのプロパティを開き、接続してきたクライアントに割り当てる IP アドレスの範囲を指定します。デフォルトでは DHCP になっていますが、通常クライアント用の Windows には DHCP サービスが動作していないので、ここで IP アドレスの範囲を指定します。
接続する側の設定
接続する側の設定を行います。
「Windows 7」
- [コントロールパネル] - [ネットワークとインターネット] - [ネットワークと共有センター] を開きます。
- [新しい接続またはネットワークのセットアップ] を開きます。
- [職場に接続します] を選択します。
- [インターネット接続 (VPN) を使用します] を選択します。
- インターネットアドレスに 1.1.1.1 または 2.2.2.2 を指定します。
- ユーザー名とパスワードを指定して接続します。
- [ネットワークと共有センター] の左側の [アダプタの設定と変更] をクリックします。または、ファイル名と指定して実行から、ncpa.cpl を実行します。
- 作成した接続を右クリックして、切断します。
- 作成した接続を右クリックして、プロパティを開きます。
- セキュリティタブを開き、[自動] から [PPTP] に変更します。PPTP プロトコルを手動設定することで接続が速くなります。
- ネットワークタブを開き、TCP/IPv4 のプロパティを開きます。
- [詳細設定] を開き、[リモートネットワークでデフォルトゲートウェイを使う] のチェックを外します。このチェックが付いたままですと、VPN 接続時にインターネット接続ができません。
「Windows XP」
- ファイル名と指定して実行から、ncpa.cpl を実行します。
- [職場のネットワークへ接続する] を選択します。
- [仮想プライベートネットワーク接続] を選択します。
- 任意の接続名を指定します。
- IP アドレスに 1.1.1.1 または 2.2.2.2 を指定します。
まとめ
これにより PPTP サーバーとして機能している Windows XP または Windows 7 に接続することにより、着信側のネットワークに接続パソコンが接続されます。接続後は通常 LAN に接続されているようにネットワーク内の機器にアクセスすることができます。尚、接続される側の最後のステップで割り当てる IP アドレスの範囲を接続されるネットワーク内の形式と同じものにする必要があります。