2011.10.15 基礎
概要
HTML5 の主な特徴をまとめています。
DTD (Document Type Definition)
HTML4 では、Strict、Trasitional、Frameset の 3 種類に分かれて、さらに各 DTD も長い宣言文でしたが、HTML5 では 1 種類になり、しかも宣言文も短くなっています。
<!DOCTYPE html>
エンコーディング指定
HTML4 は長い指定文が必要でしたが、HTML5 では指定文が短くなっています。
<meta charset="utf-8">
スタイルシート
スタイルシートには、2 つの記述方法があります。別ファイルとして作成された css ファイルを読み込む方法と、html に直接記述する方法です。
<link rel="stylesheet" href="main.css" type="text/css">
<style>
body {
margin : 0;
background-color: yellow;
}
</style>
まとめ
HTML5 では、記述方法が非常に簡素になっており、覚えやすく書きやすくなっているようです。
2011.10.14 基本構造
概要
HTML5 では、ページのレイアウト構造が分かりやすくなりました。<html>、<head>、<body> のタグを基本にして、<body> の中が細分化されます。次のタグを使用して、ページのレイアウト位置を明確にします。
- <header> : ページヘッダー
- <nav> : ナビゲーション
- <article> : 左の列
- <section> : 中央の列
- <aside> : 右側の列
- <footer> : ページフッター
但し、これらのタグを使用したからと言って、自動的に位置が決まるものではありません。位置決めは CSS を使用します。
サンプル
次の HTML を準備します。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>HTML5 の基本構造</title>
<link rel="stylesheet" href="main.css" type="text/css">
</head>
<body>
<header>ヘッダー</header>
<nav>ナビゲーション</nav>
<article>左側の列</article>
<section>中央の列</section>
<aside>右側の列</aside>
<footer>フッター</footer>
</body>
</html>
次の CSS を準備します。
body {
margin : 0;
background-color: white;
}
header {
width: 800px;
height: 50px;
background-color: red;
}
nav {
width: 800px;
height: 25px;
background-color: blue;
}
article {
width: 200px;
height: 600px;
background-color: green;
float: left;
}
section {
width: 400px;
height: 600px;
background-color: white;
float: left;
}
aside {
width: 200px;
height: 600px;
background-color: yellow;
float: left;
}
footer {
clear: both;
width: 800px;
height: 50px;
background-color: pink;
}
結果
まとめ
当然ながら、HTML5 対応ブラウザで実行する必要があります。左側の列、中央の列、右側の列は、css の float 設定により、位置を決める必要はありますが、これまでのように <div> タグですべてを表現する方法に比べて、格段に HTML の読みやすが向上しています。
2011.10.27 メニューを作成する
概要
HTML5 でメニューを作成する方法です。基本的には以前の HTML と変わりはないと思います。
サンプル
次の HTML を準備します。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<link rel="stylesheet" href="test1.css" type="text/css">
</head>
<body>
<nav>
<ul>
<li><a href="http://www.asahi.com">朝日新聞</a></li>
<li><a href="http://www.yomiuri.co.jp">読売新聞</a></li>
<li><a href="http://mainichi.jp/">毎日新聞</a></li>
<li><a href="http://www.nikkei.com/">日本経済新聞</a></li>
<li><a href="http://www.sankeibiz.jp/">SankeiBiz</a></li>
</ul>
</nav>
</body>
</html>
次の CSS を準備します。
nav ul {
background-color: red;
}
nav li {
width: 100px;
height:20px;
float:left;
list-style: none;
text-align: center;
background-color: red;
}
nav li a {
display:block;
text-decoration: none;
}
nav li a:hover {
height:100%;
display:block;
background-color:yellow;
}
結果
まとめ
メニューの作成はリストを作る方法を転用したものです。HTML 側は一見すると、リストにしか見ません。これを CSS 側で表示調整していきます。ポイントのみ説明します。
nav li の float で、リストを横に並べます。
nav li の list-style で、ビュレットを非表示にします。
nav li a の text-decoration で、リンクの下線を非表示にします。
nav li a:hover は、マウスをメニューにあてた際のデザインを変更します。
2011.10.27 タグ
概要
HTML5 のタグについてまとめています。
<b>
HTML4 では、太字や強調の意味で使われていましたが、HTML 5 では、キーワードを指定するときに使います。太字や強調には、<em> や <strong> を使います。
<i>
HTML4 では、イタリック体の意味で使われていましたが、HTML5 では、専門用語、固有の名前などを指定するときに使います。
<h1>
HTML4 では、1 ページに 1 つしか記述できませんでしたが、HTML5 では、複数個記述できます。
<ruby>, <rt>, <rp>
HTML5 で新しく追加されました。ルビをふります。ルビに対応していないブラウザの場合には、ルビの部分が続けて表示されます。この場合は、ルビがかっこで囲まれて表示されます。タグで囲んだ部分は、ルビに対応したブラウザでは表示されません。従って、かっこが表示されず、ルビが表示されます。
<ruby>東京都<rp>(</rp><rt>とうきょうと</rt><rp>)</rp></ruby>
まとめ
HTML5 では、新しく追加されたタグ、意味が変更されたタグ、廃止されたタグがあります。

