Windows 8.1 を Windows 10 にアップグレードしようとしたときに気付いた。管理者パスワードを求められるのだが、パスワード入力が出てこない。よくあるのは、ログインユーザーが一般ユーザーで、管理者になっていないときだ。しかし、この場合はパスワード入力画面が出るものだ。
調べてみると、ログインユーザーがゲストユーザーで、administrator が無効になっている。よくこんな状態で動いているものだ。
回復を試みたが、どんな回復操作を行おうとしても、管理者でないと先に進まない。
解決するには、Windows のパスワードを変更する方法しかなかった。
- USB 起動ディスクから起動する。
- C:\Windows\System32 の utilman.exe を utilman.exe_bak にリネームする。
- cmd.exe を utilman.exe にコピーする。
- USB 起動ディスクを抜き、通常起動する。
- ログイン画面の左下の「パソコンの簡単操作」アイコンをクリックする。
- すると、コマンドプロントが起動するので、次のコマンドを入力する。
- 管理者を有効にする:
net user administrator /active:yes - 管理者のパスワードを設定する:
net user administrator 1234
- 管理者を有効にする:
- 再起動する。
- administrator / 1234 でログインする。
- コマンドプロントが起動して、次のコマンドを入力する。
- ゲストユーザー (test_user) を管理者グループに追加する:
net localgroup administrators test_user /add
- ゲストユーザー (test_user) を管理者グループに追加する: